学舎ハーレム
「そんなことが…」


「とはいえ…手がダメになったがな。」

「幸大さん…良かったです…

死んじゃったかと思いました…」


閖が涙を流した。


「ははは…

くそっ…

…。

何でてめぇは!!」

男が幸大に向かって走り出す。


「こんな手でも…

俺の女を泣かした奴を思いきり殴れるんだぜ?」


グッ…

幸大が拳を握るとさらに血が滴る。


「うぁぁぁぁ!」

男のタックル。

「出直してこい!!」


バッコォンッ!


幸大の拳が顔面に当たり男が吹き飛ぶ。


「朝日、110番。」

「ああ!」

「俺たちはズラかろうぜ。」

「幸大、それ悪人のセリフ。」

真知が言う。


「幸大さん…


ごめんなさい…

私のせいで…」

閖は泣き止まない。

「気にすんな…」

「でも…

私を助けたせいです…」


「はぁ…

ったく…」


ちゅっ。

「…え?」

閖にキスをした。

「女性を静かにさせるにはこれが一番だって朝日が言ってたからな。


まぁ…朝日は誰にやったんだか…

なぁ?」


「し、知らないわよ!!

私に聞かなくてもいいじゃない!!」

真知が顔を真っ赤にして答える。
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