学舎ハーレム
「で、最初が百均かよ…」

幸大が言う。

「幸大。

お前のモノサシで測るな。

見よ!」



朝日が御嬢様たちを指差す。

「この店のモノは全て百円なのですか!?

さすがは日本です!」

「お姉ちゃん、見てみて!

あの有名な鼻付き眼鏡が百円だよ!」

皐が睦月の方に行く。

「へぇ…」

後ろを向いていた睦月が振り替える。


「キャァッ!?」

「なんちゃって。」

睦月がゴムマスクを外す。

「驚かさないでよ!」

「ごめん、ごめん。

でもよくできてるよね。」




「な?

御嬢様たちは普段から高級なモノを見てるからな。


こういうのを見ると金持ち思考が消えるんだよ。」


「いや、俺も金持ちの部類だが百均の常連だぞ?」

「マジで?」

「てか、俺の筆記用具は筆入れから定規まで百均だ。」


「うそっ!?

俺よりも安い筆記用具じゃん!」


「お兄ちゃん幸大さんが百均の常連って知らなかったの?」

夕日が言う。

「お前は知ってたのか!?」

「けっこうここで会うから。」

「夕日ちゃんは朝日に言ってなかったのか?」

「べつにわざわざ言う必要はないと思いましたから。」


「まぁな。」

「それからお兄ちゃん。」

「ん?」
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