学舎ハーレム
「「0」」

幸大と朝日の声が0を告げた。


ヒュ〜〜〜〜〜、

空に昇る一筋の光。


ドォンッ、

空に花火が上がる。

それを皮切りに花火が何発も打ち上がる。



「全部で2000発!

協賛は幸大でした!」

朝日がハイテンションで告げた。





そして、花火が終わると閖は…

「これ以上いたら泣いてしまいますから。

皆さん、また、必ずお会いしましょう。」


タタタタタッ、

走り去った。


「じゃあ…俺たちも行こうぜ?」

沈黙の中、幸大が言う。

「だな!

ほら、せっかくなんだし、もう少しデートを楽しもうぜ?」

朝日が言う。


「そうだね。

行こうか。

ほら、皐。」

睦月が言う。

「うん。」



「たまには夜の散歩も良いな。」

渚が言う。


「夕日ちゃん、大丈夫か?」

幸大が言う。

「はい。

泣きませんよ。

また会えますから。」

夕日が笑う。

「この道はどちらに繋がってますの?」

麗美が先ほどとは違う道を通る睦月に言う。

「こっちは駅裏に出るの。

つまり駅への近道。」


「なぁ、幸大。


懐かしいな。」

朝日が言う。

「ああ。

中1だから三年前か。」

「何が?」

真知が言う。

「いや、この道は確かに近道だけど使う奴はあまりいないんだよ。」

朝日が言う。

「なんで?」

「実は…」

朝日が言おうとする。
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