学舎ハーレム

昼休み


「オッス！」

「やっほ！」

朝日と真知が教室に戻ってきた。

「やっと来たか。」

幸大が言う。

「何喰ってんだ？」

朝日が幸大の持つクッキーを見る。


「私たちが調理実習で作ったんだよ。」

睦月が言う。

「やはり、召し使い足るもの主に食べてもらわねばな。

もちろんたくさん作った。

君たちも食べてくれ。」

渚が言う。

「あざーっす！」

「いただきます！」






ガンッ、

無理矢理に教室の扉が開かれた。


「道を開けな！

帝王のお通りだよ！」

御嬢様とは言い難い態度の女子が乗り込んでくる。


そして、現れたのは…


「お、美人だな。」

幸大が言う。

「マジでな。

帝王とか言うからゴツい奴を想像してたが…

美人だな。」

朝日が言う。

「幸大って奴と朝日って奴を探してるんだけど。

このクラスにいるのよね？」

帝王が言う。

「呼んだか？」

幸大が言う。

「あんたは？」

「幸大だ。

んで、こっちが朝日。」


「チーッス。」

「あんたらが？

まったく強そうには見えないけど…

本当にこいつら？」

「はい！

こいつらです。」

女子が言う。

「ん？

ああ。

この前の駅裏の。」