学舎ハーレム

そして、幸大の自己紹介が終わった頃



カーッ、カーッ、

烏が６羽。

一人の生徒を狙い始めて騒がしくなった。


「きゃぁ！」

「あっちに行きなさいよ！」


生徒が騒ぐ。

烏を追い払おうとするが烏も何を狙ってるのかわからないがしつこい。


「幸大！」

朝日は幸大にアタッシュケースを投げた。


「サンキュー。」

幸大が中身を開けると色々な道具が入っていた。


カチャッ、

幸大が腕に何かを取り付けた。


パッと見はスリングショットの装置。


「お前ら、動くな！」

ジッ、

幸大は装置に火を点けた。


「ロケット・スター！」


バシュッ、ヒュゥゥゥゥッ、


腕に着けた装置からロケット花火が発射された。


パァンッ、

烏にヒットした瞬間に破裂音。



カーッ！

まだ烏はしぶとく何かを狙う。


「お前ら、離れろ！」

周囲の生徒が離れると、中心には食べかけのパンを守る女子の姿。


「エサが欲しかったのか。


だが、人のモノを横取りか…



喰らえ…

５連・ロケット・スター！」


バシュッ、ヒュゥゥゥゥッ、


五発のロケット花火が残りの烏にヒットした。


パパパパパンッ、

破裂音とともに烏が飛び去った。

「まさか無料で助けてやるとはな。

最近、タダ働きが目立つ。」

幸大はアタッシュケースを閉じると壇上から降りた。