散歩猫の奇怪な学園行脚
昼が来たぞ、ご飯食べよう
あまりの気持ちよさに眠ってしまったらしい。

目を覚ますと。

「!」

屋上は沢山の生徒達で賑わっていた。

昼休み。

夏の暑さも一段落して、涼しい風の吹き抜ける屋上で、生徒達は思い思いの場所でランチを楽しんでいる。

友達の黒猫も、金髪ショートの女子生徒にお菓子をおねだりの真っ只中。

いいな!僕にも頂戴よ!

走り出した快は。

「うお!」

小学生みたいな小さな女の子とぶつかりそうになった。

「こら快!天才にぶつかりそうになるとは何事だ!気をつけんか、わしは偉いのだぞ、えっへん!」

胸を張って偉そうに鼻息荒くする女の子。

…この校舎は、高等部じゃなかったっけ?

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