散歩猫の奇怪な学園行脚
塀の上に上げられたついでだ。
塀伝いに快は学園の敷地内へと入っていった。
校舎の中は一段と賑やかだ。
その中でも忙しそうにしている一室。
部屋を示すプレートには『生徒会役員室』と書かれている。
数人の生徒会役員とやらが、アタフタと書類やら何やらを手に行ったり来たりしている。
その中でただ一人。
「……」
美しく長い白髪の女子生徒が、穏やかな笑みを湛えて座っていた。
(みんな忙しそうにしてるんだから、少しは手伝ってあげればいいのに…)
心の中で密かに思っていると。
「あら」
その女子生徒は快の方を見て…いるのか見ていないのか分からない瞳で、コロコロと笑った。
「生徒会の長というものは、大きく構えている事も仕事の一つなのですよ?快君」
えっ!
この子、僕の考えている事がわかるのっ?
塀伝いに快は学園の敷地内へと入っていった。
校舎の中は一段と賑やかだ。
その中でも忙しそうにしている一室。
部屋を示すプレートには『生徒会役員室』と書かれている。
数人の生徒会役員とやらが、アタフタと書類やら何やらを手に行ったり来たりしている。
その中でただ一人。
「……」
美しく長い白髪の女子生徒が、穏やかな笑みを湛えて座っていた。
(みんな忙しそうにしてるんだから、少しは手伝ってあげればいいのに…)
心の中で密かに思っていると。
「あら」
その女子生徒は快の方を見て…いるのか見ていないのか分からない瞳で、コロコロと笑った。
「生徒会の長というものは、大きく構えている事も仕事の一つなのですよ?快君」
えっ!
この子、僕の考えている事がわかるのっ?