散歩猫の奇怪な学園行脚
そんな事に驚いていると。

「お邪魔するよっ」

やけにハキハキした口調の女の子が生徒会役員室に入ってきた。

袴姿の女の子。

他の生徒達とは一風変わった出で立ちだ。

「この間の文化祭でのステージ修理の見積もり持ってきたよっ」

「あら、どうもご丁寧に。流石五十嵐工務店は仕事が早いですわね」

コロコロ笑いながら書類を手にした白髪の女子生徒は。

「……」

見る見るうちにどす黒いオーラを漂わせていく。

「もう少し…安くあげられませんでしたか…?」

「こっ、これでも随分勉強した方なんだよっ」

カミながら弁解する袴少女。

しかし白髪女子生徒の怒りは収まらず。

こりゃあ退散した方がいいかな…。

快はそそくさと部屋を出て行った。

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