優秀な専属執事と優しいお嬢様
それから会場を後にしていると近くの喫茶店で一息ついているとすぐに零人はああいう場では気が休まらないらしく目を伏せていた。
半分以上は余計な虫がつかないようにしているというだけだったが一生柚香は気がつかないのだが昔から目を光らせていた零人。
『ナンパなんてなかったけどあんまり零人さんって執事に見えないから周りがいつもなんか怖がって近寄らないみたいなのよね』
「私がいるかぎり柚香様のそばに近寄ろうとする人は追い払うようにしてきましたしそれにあそこは婚活の場ではありませんし不純ですよ。
大体これを機にと声をかけるなんてはっきりいって気品のカケラもありませんし私はああいう場所を考えない人が１番嫌いなんです」
たしかにそういう人もいたが彼は柚香のそばを離れなかったのはそういう迷惑な人を追い払うためだったようで彼らしい考え方だった。
「私は柚香様を他の人に渡したくありませんしああいうナンパする人は将来必ず浮気をするので私は柚香様のおそばを離れたくないのです。
私があなたに仕えてからもう７年になりますけど私が柚香様から離れるのはあなたが私をクビにするか旦那様がクビにするかですよ」
彼らしいもののたしかに彼は自分からやめるということはしないことは目に見えているしそれに父の信頼も厚いのでクビにはならない。



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