優秀な専属執事と優しいお嬢様

その日部屋で紅茶を零人がいれるだろうと思っていたがメイドの鬼永（キナガ）が持って来ていて世話は自分がやりたがる人だった。
『そういえば鬼永さん零人さんがいれてくれると思っていたのになんだかいつでも自分でやりたがるのにいつも私のお世話は仕事ですっていうよ。
さっきもおやつの時間帯なのに執事の春崎（ハルサキ）さんが持って来ていてなんだか最近顔を合わせようとしないみたいね』
「先程その春山さんから柚香様に伝言を頼まれまして避ける理由そんなもの自分で考えてくださいとかなり怒らせてしまいましたか？
お世話は仕事ですという春山さんが他の人に任せるなんて滅多にないですから彼は生真面目な方で怒らせているならはやく仲直りして下さいね」
その夜のティータイムも零人があの日にかなり怒らせていて扉をノックしてもいないことや居留守は当たり前で鍵をかけるので部屋には入れない。