優秀な専属執事と優しいお嬢様

傷ついている零人と乗り越える決意

零人はそれから部屋で窓の外ばかり見つめていた。
まるで両親を失って泣き叫んでいたあの頃と同じ目をしていた。
完全には無理でも前のように元気になってほしかった。
しかし柚香の言葉など今の零人には届かない。
庭に出ると文彦が着物を着て歩いていた。


< 153 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop