優秀な専属執事と優しいお嬢様
封筒を開けると中には二通の手紙が入っていた。
“零人ヘ、
あなたがこの手紙を読む頃には私たちはきっとそばにいないのね。
私はあらかじめあなたが仕事で夢を叶えてから渡すようにお父様つまりあなたのお祖父様にお願いしておきました。
私があなたを産むことを一番先に賛成していたのは実はお祖父様なんです。
名前は昔からある論語から零として人となるという言葉から名付けました。
私は何よりも誰よりもお父様が大好きでお母様が死んでから再婚もしないで男で一つで育て上げていたお父様に誕生日もクリスマスも育児の悩みもきいてもらいました。
気にかけるのはあなたを愛しているからです。”


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