優秀な専属執事と優しいお嬢様
要人警護はだいたいSPがやるものの執事がやる屋敷が多く武道に実力がある者が集まっていて山中は腕試しをするために零人を呼んでいた。
「ほら零人今から手合わせをするから腕が鈍っていないか見てやるから私が見込んだ男は君なんだからきっちりやるからわかるね」
「もちろん本気で私もまだまだ強くなるつもりですしこの5年間ボーッと過ごしていたわけではありませんからいきますよ山中さん」
当然互角で真剣にやっていたものの彼には欠点があるので当然それを知っている山中にやられてしまっていた。
「零人は強いけど足にまで気が回らないから足捌きができていないからいつも自分の敵にばかり気が回るから体全体を使わないのが弱点だ。
おまえはそこがダメだからいつまでも成長しないし足捌きは変わっていないし向かうところ敵なしな分弱いところは訓練するから6時に来い」
「月曜から私は学校がありますから7時には終わらせて下さい」
「明日はみっちりしごいてやるから零人は柚香様を守らないといけないんだからあんな足の使い方じゃバッサリやられるんだよ」


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