優秀な専属執事と優しいお嬢様
始まる10分前になってから顔色がいつもと違っていてなんとなく嫌な予感が胸によぎりながら零人はいつもと別人みたいだった。
ミュージカルが始まるまで冷や汗をかいているような気がして彼は黙ったまま柚香の手を強く握りながら不安から逃れるようだった。
ミュージカルが始まると主演の女性が出てきて何か言い出したとき零人は感情のない瞳で見つめていて休憩が入った後顔色がかなり悪かった。
「すみません柚香様私昔からミュージカルは好きなんですけどあの女性がいる限り私にも乗り越えられない問題もあるんです。
自分から誘っといて彼女が出ることは最初からわかっていたのに私は情けないかもしれませんが私は彼女に昔酷く傷つけられました」
それから中には入らず音声の入る部屋で観賞をすることにした零人と柚香は9時の終演の後二人で話していた後そろそろ運転手も来る頃だった。



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