優秀な専属執事と優しいお嬢様

零人の新たな夢と別れた本当の理由

零人はあの日以来音信不通になっていて山中がしばらく一緒に行動しているが彼はすでに百合と高校も大学も出ているので一緒には行けない。
「零人がそんなことをあいつは何よりも自分の出生で自分を恨むことをしていたことはありませんが両親を亡くしている分誰にも相談できません。
小さい頃から彼はできないことはないくらい完璧だったときいていますから人より天才肌でやることは一流なのは私でもわかります。
でもそういうのは結構辛いと私にはわかりますし私も彼と同じで何でもできますから逆にできないという欠点を見つけにくいんです。
彼は不器用さがありますから零人にとって完璧に補えるのはいつも柚香様あってのことですからあいつかなりドジなんですよ」
クスクスと笑いながら彼は確かにお茶にするといって茶葉をひっくり返していたことも本を運んでいて躓いてばらまくこともあった。
本を出そうとして全部ではなくても何冊か落としていたことも花の手入れをしていて花を間違えて切ることもあるくらいだった。
誰でもやる失敗だが前にコーヒーに砂糖ではなくシナモンシュガーを入れたりココアパウダーをいれていたこともあった気がする。


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