1407号室においで
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「あー、久しぶりに一人で帰れるー」
俺が帰った後の教室のことなんて、想像しなくても分かる。
もうすぐマンションに着くと思い、思わず足取りが軽くなる。
単純??うっせぇ。いいじゃねぇか。
今までずーーーっと兄につきまとわれて登下校だぞ??望んでねぇのに。
「なるほど、これが普通の学生の下校か」
思えば一人で帰るなど初めてに等しい。
いつも一人で帰ろうとすると、なんだかんだ兄に捕まってしまうのだ。それが、今日に限って無かった。
いい歳して初めて一人で下校というのが悲しいが、取り敢えずはこの喜びに浸るとする。
「真崎の奴、適当なこと言いやがって。もう今日の厄はないんじゃないか??」
この程度でここまで余裕が出てくる。
ようやく見えたマンションの玄関に、意気揚々と入った。
――――――入った瞬間、強い衝撃が腹を襲った。