1407号室においで





「―――っでー!!!なんだよこ‥‥‥れ???」





あり得ねぇ。もう終わったんじゃねぇのか。今日の厄的なのは。



どうやら人と接触したらしいが、わざわざ俺に向かって体当たりしてきたらしい。倒れた俺をがっちりと掴んで離さない。



そして、今俺は猛烈に混乱している。なぜなら―――





「‥‥‥‥き、きんぱつ??」





そこらの金髪なら、そりゃ見たことある。あの染料で染めた感じのやつは、今もあまり好きになれない。



しかし、その金髪ではない。まごうかたなき天然の金髪が、俺の腹部にあった。



つまり、この金髪外国人(?)が俺を押し倒した、ってことか??




「お、おお~い??えーと、Are you okay ?? あれ??違うか??」




こんな時、義務教育の役に立たなさに嫌気がさす。



しかし相手は、なんとなく俺の心配が伝わったようだ。



ピクリと身動ぎをし、顔をもたげた。



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