1407号室においで
――――いた。いやがった。
俺の悪夢の中に出てきた、夢を悪夢にした張本人が。
やっぱり天使のような顔や表情からは、こいつがあんなぶっ飛び発言をしたとは思えない。
じっとりした目で見つめていると、なにやら恥ずかしいのかモジモジし始めた。
「‥‥‥‥そ、そんなに見つめないでサクヤ。恥ずかしい///」
‥‥‥‥‥‥うん、キモい。
見た目が愛らしいとは言え、それなりにデカイ体がモジモジしてるのは、見苦しい。
周りもかなりドン引きらしく、部屋の温度が2℃くらい下がった気がした。
「えーと。で、てめぇがなんか知らんが、俺の婚約者を言い張ってるんだな??」
とりあえずは状況を整理しよう。まずはそこからだ。我ながら実に冷静だ。
「はいっ!!!!サクヤの婚約者です!!!!ちなみにぴちぴちの16歳でっす☆」
‥‥‥‥‥‥‥なんだろう、会話ってこんなに疲れるものか??