1407号室においで
てか、この外人どこで日本語習ったんだ。こんな日本語教えた奴誰だよ。無駄に、本当に無駄に巧くてキショイわ。
「はぁ‥‥‥‥しかし、俺はてめーみてえなのは知らねぇし、婚約者に関しても、全く聞いたことがないんだが」
どうやら俺を好きらしい奴には結構キツイかもだが、ここははっきり言わないとマズイだろう。
しかし、敵は手強かった。
「証明書ならここにありマスよ??」
「「「「「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥え???」」」」」
「ホラ、ここに」
胸ポケットから、スッと封筒を取りだし、俺らに見せつける。
「‥‥‥‥う、嘘だろ‥‥‥」
そこには、きちんと婚約の証明が書かれていた。しかもちゃんと日本語で。
英語なら「わかんねーし」で通用したが、これでは逃げ道がない。
「アト、これが小さい頃会った写真デス」
またもや胸ポケットから出してきた写真には、小さい頃の俺と、多分小さい頃の目の前の外人が仲良しそうに写っている。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥どういう、ことだ??」