1407号室においで



いつ???いつのことだ。



母さんからも聞いたことがないぞ???



外人に詰め寄り、焦りながらも問いかける。





「いつ、こんな写真撮ったんだ」



「ボクが三歳八ヶ月だったかな‥‥‥キミはもう四歳だったと思うケド。」





きょとんとしながら、俺の質問にはちゃんと答える。





「たまたま父の仕事の都合で日本に来ていてネ。ソノ時、キミのお母様が父の仕事のパートナーになったカラ、ボクの母が会ってみたいって言ってネ。一度だけ遊んだんだ」





‥‥‥‥‥‥‥‥‥もう、嫌な予感しかしない。





「まさか、その一回だけで‥‥‥???」



「モチロン!!!ボクもキミも、別れ際には大号泣だったんだよ!!!」



「‥‥‥‥」



「サクヤは本当にボクが好きだったみたいでネ。一緒におやつ食べてたトキに、『俺と結婚しろ』ってプロポーズしてくれ‥‥‥」



「嘘だぁぁぁあぁぁあああ!!!!!!」





思わず悲鳴を上げた。



もう先ほどから俺以外の奴らは放心状態だから、騒ぎだすこともない。まぁ信じられないし、信じたくないだろう。俺だってまだ信じられない。



幼少の自分の浅はかさを心底呪った。



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