1407号室においで
「‥‥‥‥‥母さん、レイちゃんて‥‥」
「あれ??覚えてないの??あー、まぁ四歳じゃ無理もないか。フレデリック・A・レイモンド君。朔夜と凄く仲良しだったのに」
その場が、母さんとフレデリックなんたらとやら以外、氷ついた。例の外人は俺にレイちゃんと呼ばれ、またキャッとテンションが上がった。うぜえな。静かにしろ。
つまり、それは。
「‥‥‥‥こいつの言ってたのは、本当ってことか」
「じ、じゃあ、俺はこいつと結婚すんのか!!!!??」
このキモい顔だけはしっかり美形外人と??
愕然とした。昔の自分のせいで自分の将来が決まってしまった。つか母さん、なんで婚約とか許したんだよ‥‥‥‥。
「え!!??何なに!!??誰が結婚すんの!!??」
「だからー、俺と、このレイちゃ‥‥‥‥ん??」
母さん、今なんて??
「うっそ!!!朔夜、レイちゃんと結婚したかったの!!!??」
「俺じゃねーよ!!!!レイちゃんて奴がいきなり、俺が婚約者だって‥‥‥!!!!」
半泣きで母さんにすがりつく。