1407号室においで
疑惑が晴れて、とりあえず兄らと真崎で一息ついた。
「本当に良かったよ‥‥‥可愛い朔夜がこんなに早く俺の元から巣立つなんて、考えたくないよ」
「「もう絶対巣立つな」」
「朔夜、あんた男難の相が出てる。もう結婚はやめとき」
「‥‥‥‥‥なんか、みんなして俺を婚き遅れさせたいわけ???」
一応(自覚が無いにしろ)女なのに、独身を強要するか。なんとなくやるせなくなってきた。
は??泣いてねぇし。バカじゃねぇの??これはな、あれだ。汗だ。目がしみただけだ。
一同、そうして先ほどまでの衝撃をカバーしようとしていると、なおも項垂れていたレイちゃんが、思いっきり立ち上がった。
「サクヤを婚き遅レなどさせマセン!!!!ボクがサクヤをヨメにもらいます!!!!」
「「「「「「まだ言ってるよ!!!!??」」」」」」
とんでもない執念だな。いっそ感心するわ。
なにかを決意したような、はっきりした声で、レイちゃんが言う。正直もう何もすんな。
「決めました!!!!サクヤがボクを愛してくれるまで、ボクはサクヤを諦めまセン!!!!」
「なっ‥‥‥!!!!なに言ってんだバカぁああああ!!!!!!!??」
嘘だろ、またうるさいのが増えるなんて‥‥‥‥。