1407号室においで



悪いニュースは、そのサクヤがボクを覚えていなかったことだ。


これにはショックだった。


ずっと、サクヤだけを思っていたのに。


サクヤを愛していたから、わざわざ日本語を、あんなクソ野郎に教えてもらって、日常会話から日本書が読めるくらいには勉強したのに。


実は毎月、サクヤの近況報告を部下にさせて、ボク以外の男は寄り付かないように仕向けてきたのに。


寝る時は枕元にある小さい頃のサクヤの写真にキスをして寝ていたのに。


‥‥‥‥‥‥ここまで愛していたのに、忘れられていた。


まだ嫌われていたほうがましだった。


確かに、当時ボクらは子供だった。


それでも、未だに愛していたのはボクだけで、サクヤにとってボクは、『一回遊んだだけの子供』で終わっていた。


それが、酷く寂しかった。


でも、いいんだ。


気持ちなんて、誰だって変わる。


きっとサクヤも、ボクのこの愛で振り向かせる。


絶対に、サクヤはボクのモノ、だ。



ああ、今日はいい1日だった!!!


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