1407号室においで





「朔夜には、なるべく広い視野で、自由に将来を決めて欲しいのよ。レイちゃんは信頼できる子だけど、本当に好きな人ができたら、自分に正直に生きなさい??」



「‥‥‥‥言われなくてもそうするし、絶対にレイちゃんとやらとは結婚なんかしないから、安心しろ」





なにを言うかと思ったら、まったく母さんは‥‥‥。



そう即答したのが可笑しかったのか、母さんが笑いだした。





「あんたさ、レイちゃんすら振ったら一生嫁に行けないかもよ??逆に嫁を貰ってきそうだし!!」





けらけら笑う母さんに、一瞬でも心配したのを後悔した。





「うっせー。もういい、寝るし!!」





母さんをぐいぐいと押して部屋から追い出し、布団に潜る。








その日の夜、レイが俺にプロポーズし、俺が照れながらそれを承諾した夢を見て、死にたくなったのは、誰にも秘密だ。



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