1407号室においで
2.引っ越し蕎麦の重要性





「――――ねみぃ」



「あ、おはよう朔夜。よく‥‥‥‥寝れなかったようだね‥‥」





俺の顔を見て朝の台詞を替えるくらいには、俺の顔が酷いってことでいいんだろうか。



まぁ事実、昨日は全く寝れなかった。変な夢を見たせいもある。お陰で、目の回りにはくっきりと隈がついてしまった。



むしろ、昨日起こったこと全部夢だといいのに。てか、夢じゃないの??悪夢という名の。





「‥‥‥‥春日兄なに、これ」


「‥‥‥なんか、レイちゃん??から」



「なんだこれ。よくまぁこの不景気にこんなバカでかい花束贈ろうとしたな。バカか、バカなのか。――――いただきます」



「どうぞ――――金持ちは総じてこんなバカばっかだぞ」





実際の金持ちが聞いたら怒りそうな台詞を吐きながら朝食に手をつける。



てか、やっぱ夢じゃなかったんだ‥‥‥‥‥。





「さ、朔夜!!そんなにげんなりしないで!!!」



「そうだよ!!!俺らがいるだろ!!?」





くっそ‥‥‥



双子が両脇から何か言ってて、フルサラウンドでうるさい。



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