1407号室においで
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「おい、緊急会議だ諸君」
「「いえっさー」」
朔夜がいなくなった後の家で、シスコン三兄弟がささっと集まった。
「朔夜が、昨日の夕飯も今朝の朝食も、一膳しか食わなかったのは他でもない。あのフレデリックのせいだ」
「「把握済みでっす」」
お忘れのひともいるかもだが、レイちゃん=フレデリック・A・レイモンドだ。
「よし、いいだろう。ではこのフレデリックについて、今までの調査結果を報告してくれ。景」
「ういっす。フレデリックは大企業【T&R】の社長子息で次期社長。父親のサディアスはオランダ系イギリス人で、親バカで知られているっぽいな」
「―――クソ親父め」
地を這うような暗い声が、春日から発せられた。朔夜がいる時には絶対に出さないだろう。
「まぁまぁ、どうせ後で始末すんだから。で、母親はアメリカ人で、名前はマティルダ。こいつが一番怪しいね」
「―――なに??」