1407号室においで



俺の言葉に一番先に反応したのは外野の奥様達だった。





「さ、朔夜ちゃん!!それはないんじゃない!!?」



「言い過ぎじゃないのかしら??」



「ほら!!!新管理人さんも驚いてるわよ!!!」





知ったことか。



あいつなんか心底どうでもいい。ってかまわりがうるさい。



かなりまわりがうるさいから、ちょっとだけレイモンドを見てみた。



――――なんていうか、キモい。



半泣き状態で俺を見ながらも、俺に振り向いてもらって嬉しいのか、表情は満面の笑みを浮かべている。





「さ、サクヤがボクのこと見た‥‥‥!!!!」



「「「「きゃーっ!!!!かーわーいーいーっ!!!!!」」」」





レイモンドの感激の言葉は、少なくともおば様達には効いたようだ。



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