1407号室においで
「でも、それにしても今日のお兄さん達、変だ」
ぼそっと洩らした真崎の言葉は、英訳をしていた俺には聞こえなかった。
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午後の授業が終了した。
英訳のほうは無事に授業30秒前に終わり、当てられても答えられた。
あと、前から気になっていたんだが、俺が当てられて答える度に、主に女子の視線がくる気がするんだが。気のせいなんだろうか。
「朔夜ー。一緒に帰ろうよ。こないだ言ってた店寄りたいんだ」
「あー‥‥‥。明日じゃ駄目???」
正直今日は兄達の攻撃のほうが恐ろしい。
「お??おにーちゃん達が恐いんでちゅかー??」
ニヤニヤして俺の心を読む真崎。もうホントなんでこいつダチなの。
「うっせぇ真崎。その口塞いでやろうか」
「あっはー☆もう朔夜ったらお・ま・せ☆」
「なるほど、真崎は殴られたいんだな。望み通りにしてやろうか」
「顔は止めろよ??」
こんな奴でも女の自覚はあったのか。
臨戦体制に入ったと見せかけた手を戻し、その手で素早く帰りの支度をする。