好きだから。
青海仁は私の前に立った。







「な‥何が‥。」







私は目を泳がせた。







謝ってほしくない。







「俺の母親とお前の父親。知ったのはお前を知った後だった。」


「…え?」







そう言えば、屋上で私の親のこと話したっけ。






あのとき知ったの?








そっか‥。









父親が出て行ったのは中学の頃。
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