好きだから。
屋上で話したときに知ったのなら仕方ない。






でもあのときは名前も何も聞かなかった‥。







「俺新聞配達のバイトしてたから。」








うん。で?





それと親のこととどう関係があるの?






私は青海仁を見つめた。






「お前よく防波堤に座って海見てただろ。」







私はコクンと頷いた。









「そのときからお前に惹かれてた。」


「っ‥!」






確かに何かあるたびに防波堤に座ってた。

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