好きだから。
そのとき部屋のドアが開いた。





「メシ食えるか?」






私は顔の半分を布団から出した。







「ねぇ。」


「ん?」


「私のお父さんのこと‥恨んでないの?」


「…あぁ。」






青海仁は私のすぐそばに座り私を見た。






「…そう。」


「親は親だろ。俺は俺。」


「…。」







親は親か。






フッ。





青海仁らしいや。






じゃなきゃ昨日の今日で私に告るわけないもん。


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