好きだから。
放課後



私は百合と久しぶりにデートすることになった。







彼氏ができてからずっと私は放置だったのに。








「ねぇ、姫香、今日保健室にいないでどこにいたの?」


「えっ‥?保健室。」


「嘘。」






百合は私の顔を覗き込んできた。






「‥。」


「誰とどこにいた?」


「‥一人で屋上いたけど?」


「ふ~ん。」







めっちゃ怪しまれてる。






「それがどうしたってのよ。」


「仁も今日サボったって和馬が言ってたからさぁ?」





ニヤッと笑って私を見る百合。






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