好きだから。
「百合、どうしてそう、くっつけようとするわけ?」


「え~?姫香仁のこと好きっぽいし?」


「好きじゃないからくっつけないで!」








シュンとなる百合。






私は目を逸らすことしかできなかった。







どうして私があんな奴好きにならなきゃいけないのよ。








「姫香、いつも何考えてる?」


「はい?」


「授業中。」


「そりゃっ‥勉強のことに決まってんじゃん。」


「嘘だね。」







百合は私を指差した。






「どうして嘘つく理由があるのよ。」


「もうホント素直じゃない。」






ふぅとため息をつく百合。






「仁のこと考えてんでしょ?」


「だからどうしてそうなるのよ。」


「恋してる顔だもん。」


「はぁああああ???????」






私は呆れて百合を見た。
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