カンボジアのコト

風呂

風呂から出た瞬間目の前に人が…。
と思ったら、自分かよ。
自分の顔みて、せっかくの風呂後の爽快気分が台無しになるなんて。
まったく…。
夜は、別々のベッドで眠りにつきました。
どっちが先に眠ったとか分からないってことは、
私が先に寝たのか?
ただ、一般的に考えて…この一般的という言葉は好きではないが、
まぁ、この言葉を使うとして、
ベッドに入った後、女の子同士、どうやら会話するようなのだが、
なっちゃんとは、ベッドに入って「おやすみ」と言ったが最後、朝起きるまで会話は無い。
なっちゃんがどう思ったかは知らないが、私は、とてもそれが心地よくて、
一週間一緒の部屋でも、全く苦にならなかった。
さて、起きてもやはり、自分の顔に驚くというお約束な事を済ませて、
出発の用意をする間も、何度も自分の顔に驚いた。
まったく、何年寿命が縮んだことやら…。
ただ、だんだん慣れてきたのか、何を思ったのか、
今思い返すと、単にアホとしか思えないが、
同じ動きをする鏡の中の自分∞に違う動きをするヤツがいないか
顔を右に動かし左に動かし、
右手上げて。左手上げて。左手降ろさないで、右手降ろす。ってな感じで
鏡とたわむれてみたりもした。
それでも、全く同じ動きしかしてくれない鏡に、どれだけ激しい動きをしようとも、
やはり同じ動きしかしてくれず、自分が疲れ果てた。
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