私の中の子供達
そしてその次の日、俺はいつもの数倍の寝起きのダルさ、そして軽い頭痛に襲われた。


いわゆる二日酔いという奴だ。


とりあえずどうにも水が欲しい。ベッドから這い出て、冷蔵庫からミネラルウォーターを引きずり出し、勢い良く口に注ぎ込む。


体が欲しているのがよくわかる程に、染み込んでいく感覚がある反面、味がしない。


というよりも舌が馬鹿になっていて、マズい味のする布が舌をペロンと覆っている様な、気持ちの悪い味覚になっていた。



朝食に無理矢理飲んだ味噌汁も、同じに不味い。



早々に朝食を切り上げ胃腸薬を飲む。



楽しかった昨日に、こんなしっぺ返しをくらうとは…


いや、そもそも飲み過ぎたのは自分か。


現実逃避のどうでもいい問答をしながら準備をし、家を出た俺だった。


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