私の中の子供達
一休みしてから洗濯機を回し、その間に部屋の掃除を終えて、たまっていた雑誌を読み漁る。


「ぷふっ」


部屋に間抜けな俺の笑い声が響く。


「いやー、ブロスのコラムってなんでこんなにレベル高いんだろうなー。」


ピーッピーッ…


「あ、洗濯終わった。」


ソファーから立ち上がり、洗濯機へ向かう。カゴを抱え寝室側に付いたベランダに行き、サンダルを履く。


パン パン パン


シワを伸ばして手際良く洗濯物を干す。どうしていつも、片方だけの靴下があるのだろう?


故に時として寂しい片割れは、奇抜な相方と斬新なコンビを組む羽目になるのだ。勿論彼らの活動範囲は、部屋の中のみである。



昼飯はもやしをたっぷり入れた、インスタント麺を食べた。

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