私の中の子供達
彼女の笑いが治まった所でうぶ剃りを再開してもらった。慎重を要する作業中は少し口を慎むべきかもしれない、と今更ながらに思った。
「はい、耳剃り終了です。次はいよいよ耳かきに入りますけど道具はどれを使いますか?」
そう言うと彼女は道具箱から次々と取り出す。俺は一旦体を起こして、彼女が並べてくれた色々な、まだ未開封のビニールに入った耳かきを見る。
「これはお馴染みの竹で、こっちは今流行りのワイヤーループのです。」
「こんなに種類があるのか。」
「すごいですよね。で、こっちは別料金になっちゃうんですけど亀の甲羅なんてのもありますよー。」
「うわ、これ使う人いるの?」
「んー、話のネタに営業やってるお客さんが使ってたかな。」
「なるほどね。」
結局、俺はごくごく普通の竹製でヘラの反対側にフワフワの梵天が付いている物にした。
「はい、耳剃り終了です。次はいよいよ耳かきに入りますけど道具はどれを使いますか?」
そう言うと彼女は道具箱から次々と取り出す。俺は一旦体を起こして、彼女が並べてくれた色々な、まだ未開封のビニールに入った耳かきを見る。
「これはお馴染みの竹で、こっちは今流行りのワイヤーループのです。」
「こんなに種類があるのか。」
「すごいですよね。で、こっちは別料金になっちゃうんですけど亀の甲羅なんてのもありますよー。」
「うわ、これ使う人いるの?」
「んー、話のネタに営業やってるお客さんが使ってたかな。」
「なるほどね。」
結局、俺はごくごく普通の竹製でヘラの反対側にフワフワの梵天が付いている物にした。