私の中の子供達
「はいはい、トモヒロ君おめでとー!…これで満足か?」

「うっわ、超感情こもってね~。平井さんケチくさくなったなぁ、去年は連れて行ってくれたのに…」

「誰がケチだ。今日は外せない用事があるんだよ。」


そう、大っ事な用がある。誘いにゃ乗らないからな!


「…そうですか。わかりました。」


寂しそうに肩を落とす島田。


「…せっかくいい地酒とつまみが揃った居酒屋見つけたから、平井さんと行きたかったんですけどね…八角、蟹の内子、ごっこ汁にホエー豚のしゃぶしゃぶ…はぁー、残念だなぁ」


思わず生唾を飲んでしまった。


「やー、そんなに落ち込むなよ。俺だって行きたくない訳じゃないんだが用事が…」

「でも行けないんですよね?」

「うっ…」


捨て犬の様な目で見るんじゃない!


「じゃあ…」

「じゃあ?」


「軍資金でいいですよ!」


ギャフン!!


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