私の中の子供達
…前略お母さん、俺はどうしてこんなにも島田に弱いのでしょう。


懺悔にも似た心の呟きを、滅多に書かない手紙風にしつつ自分を呪ってみたが、ちっとも納得がいかない。無理矢理連れていかれなかっただけマシと思うより他ないだろう。


そうなのだ。俺にはどんなメインディッシュもかなわない極上の「おかえりなさい」が待っているのだ!


ここは気持ちを切り替えて、ブリっと仕事をこなすしかあるまい。


さてさて、手元の書類とパソコン画面の往復に勤しむ事にしよう。


残業などもっての他なのだから。


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