♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
なんか話さないと、本当にヤバイ雰囲気になりそうだ。

あたしは焦って視線を落とす。



でも、背中から肩に回された手が気になって仕方ない。

やっぱり、こんなふうにされるのは苦手だ。



「牧村…」

瀬戸内が体を起こして、あたしをのぞきこむ。



「な、何…?」

瀬戸内はまっすぐあたしを見下ろしたまま、ゆっくりおおいかぶさる。

あたしの背中は、ぴったりベッドに押し付けられてしまった。
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