♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
後ろ手でドアをパタンと閉めて、うつむくあたし。

こらえていた涙が、一気にこぼれ落ちる。



ガチャとドアノブが動く。

あたしは反射的にドアノブを押さえた。



「みぃちゃん、いるんでしょ?」

外からドアノブを回そうとする力が加わる。

こんなとこ見せられない。

あたしは声をもらさないように、片手で口を押さえる。

それでも、涙は止められない。

あたしの頬を伝う涙が、次々とこぼれ落ちていく。

あたしはドアに寄りかかって、なんとか自分を支えていた。
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