♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
「開けて、みぃちゃん!」

健太がドアをトントン叩く。

こんな顔、見せられるわけない。

あたしはドアを押さえたまま、小さく首を振った。



「みぃちゃん、開けてよ!」

何か言わなきゃ…

涙を止められなくて、唇が震える。

両手で唇を押さえた瞬間、あたしの背中がドアから離れた。



ガチャとドアが開く。

ハッと振り返ったあたしと、健太の目があった。



「みぃちゃん…」

健太とあたしの背後で、ドアがパタンと閉まった。
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