♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
「聞いても教えてくれないでしょ」

「…そうかもね」

あたしは自虐的に微笑む。

いろんな意味で、自分が情けない。

あんなみっともないとこ、健太に見られたくなかった。



「なんか甘いものでも食べたいなぁ」

あっけらかんと背伸びするあたし。



「じゃあ、パフェでも食べにいく?」

「…何?
健太、おごってくれんの?」

調子にのって、健太をのぞきこむ。



「しょうがないな…
今日は、おごるよ」

「さすが健太。サンキュ!」

健太を見上げて、得意げに微笑むあたし。



「みぃちゃん、やっと笑ったね」

健太のクリッとした目が、心配そうに微笑む。

なんだか気まずくなって、あたしは健太から離れた。



「あたし、いっぱい食べるからね…覚悟しなさいよ」
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