♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
学校から少し離れた喫茶店に入る。

落ち着いた店内には、大人のお客さんしかいなかった。



「お待たせいたしました」

目の前に置かれたスペシャルジャンボパフェのデカさに、思わずひるむあたし。

勢いで注文したけど、絶対一人で食べきれる量じゃない。

店員さんは、気をきかせてスプーンを二つ置いていった。



「みぃちゃん、大丈夫?
全部食べれそう?」

長いスプーンを握ったまま、どこから手をつけようか悩むあたし。

そんなあたしを見て、健太はコーヒーを片手に笑っている。
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