♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
「どうした、美月?
なんか暗いよ」
「そうかな」
理科室に向かう足が重い。
あっけらかんと話しかける愛菜に、首をかしげるあたし。
「何かあったの?
彼とケンカしたとか?」
「ケンカっていうかさ…」
今度のことは、ケンカで済むんだろうか。
唯香ちゃんをかばう瀬戸内の姿が、目に焼きついて離れない。
「…もういいんだよ」
あたしは小声でつぶやいて、スッと理科室に入った。
なんか暗いよ」
「そうかな」
理科室に向かう足が重い。
あっけらかんと話しかける愛菜に、首をかしげるあたし。
「何かあったの?
彼とケンカしたとか?」
「ケンカっていうかさ…」
今度のことは、ケンカで済むんだろうか。
唯香ちゃんをかばう瀬戸内の姿が、目に焼きついて離れない。
「…もういいんだよ」
あたしは小声でつぶやいて、スッと理科室に入った。