♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
パンッと威勢のいい音が響く。

あたしは、思いっきり瀬戸内の頬を平手打ちしていた。

瀬戸内をぶった手を握りしめて、涙目で彼を見上げる。



「最低…」

自分の胸元を押さえて、低い声でささやいた。

床の上のバッグとコートを拾い上げて、立ち上がる。

あたしは自分の服を直しながら、部屋から飛び出した。
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