♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
『みぃちゃん、大丈夫?』

「ごめん、なんか具合悪くなっちゃってさ…実家で寝てる」

『…そっか』

少し間を開けて、健太が口を開く。

きっと、健太気づいてる。

あたしが嘘ついてるって…



『今、みぃちゃんちの前にいるんだ』

「…マジで?」

思わず、ベッドから起き上がるあたし。

『ちょっと出てこれない?』

「でも…」

ベッドに座り直して、鏡に自分の顔を映す。

あたしの目、真っ赤だ…

あたしは携帯を握って、小さく首を振った。



「今日は…もう遅いし」
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