♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
『そうだね…
ごめん、みぃちゃんの顔が見たくなってさ』

電話の向こうが、無言になる。

あたしは、罪悪感で押しつぶされそうだ。



「明日…健太の家行くよ」

あたしは、とっさに明るい声を作る。

『みぃちゃん、来てくれるの?』

「うん」

健太の声、少し元気になった。

彼を不安にさせたくない。

あたしは、いつものようにハッキリうなずく。



『ありがと…
じゃ明日、待ってるよ』

プッと通話が切れてから、携帯を下ろす。

あたしは立ち上がって、カーテンの隙間をのぞきこんだ。
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