♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
「みぃちゃん、俺のこと好き?」

健太は、あたしの肩にそっと手を回す。

低くささやく声に、顔を上げるあたし。

そんなこと、あたし考えたことなかった…



「あたしは…」

本当の気持ちは、言えない。

あたしは、思わず目をそらす。



「みぃちゃん、答えて」

健太は、まっすぐあたしを見ている。



「ごめん、健太…」

今のあたしには、それしか言えない。

顔を背けようとしたあたしの両肩を、グッとつかむ健太。



「…っ」

健太は、いきなりあたしの唇をふさいだ。
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