♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
あたしの肌に、健太の指先がゆっくり触れていく。

緊張と恐怖で、体が微かに震える。



「…や」

悲鳴みたいな声が上がる。



健太が怖い。

そんなとこ、触られたくない。

言葉にできない叫びが、涙になる。

あたしは無抵抗で、ハラハラ涙を流していた。



「みぃちゃん」

健太は、ハッと顔を上げた。
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